無理のない「骨スープ断食」で、腸すっきり＆お肌ツヤツヤ。

・とにかく keep on 解毒！

今月に入ってからも、逮捕劇やらなにやらで、世はカオス傾向に
ありますが…

朝は涼しくなったとはいえ、10月に入っても30度近い気温って
どうなのよ。と思う今日この頃です。

ところで先日、青パパイヤがらみの話を書きましたが、
ドクター中村のブログ（常日頃から貴重な情報源として利用させ
てもらってます）にも、パパイヤに含まれる酵素パパインの話
がちょっと出てきて、何気にシンクロしてました。
だよね、だよね〜。パパイヤ絶対いーよね！みたいな。（笑）

しかし。
こういった記事を目にすると、やはり今年一杯は日頃から解毒
に励んだ方がよさそうだな、と、解毒へのモチベーションがさら
に高まります。

というわけで今回も、解毒がらみのテーマでお届けしたいと思います。

そして今回は珍しく、「ノンベジ」（非菜食）ねたです。

このところずっと、動物の肉系＆魚類など、生き物由来のタンパク質
そのものを食べることが以前よりもだいぶ少なくなっていて、

魚系の出汁やナンプラーといった、液状のものでノンベジのアミノ酸
を補給していることが多いのですが、

今回ご紹介する骨スープ断食もそのひとつです。

ノンベジというと、「体を酸性にするもの」というイメージが
湧かなくもないですが、
やはり、野菜ではとれない栄養もたっぷり入ってるので、
うまく活用したいところです。

しかも、骨スープの場合は、胃腸に負担をかけることなく、
体の細胞を栄養で満たし蘇らせながら解毒してくれるという優れもの
です。

実際、がんと診断された人が、体を回復させるために骨スープ
を飲み続け、実際に完治したという実例もありますから、

今のような、解毒をまめにしておいたほうが絶対よさげなご時勢には、
メリットしかありません。

では、さっそくいってみましょう。

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■骨スープ断食とは？

鶏ガラスープ、豚骨スープ。
こういった骨スープには、コラーゲン、アミノ酸、微量ミネラルなど、
さまざまな栄養素がたっぷり。
（※ここでは、市販の即席粉末or粒状のものではなく、本物のガラで
作ったものを指します）

この骨スープ系は、消化器系を癒す最も栄養価の高い食品の一つです。

このため、これらのスープを取り入れることは、より健康的な食生活
を送るきっかけにもなりますし、
消化不良やその他の症状の解消にも役立ちます。

さて、この骨スープを使った断食は、深刻な病からの回復を助けたり、
体の浄化にもとても効果的です。

この骨スープ断食は、具体的には、一日に数回、骨スープをとり、
他の固形物はあまり食べないというものです。

骨スープは、何千年も前から世界中で、何らかの形で食べられてきた
伝統食ですが、現代では、捨てられる動物の部位から作られます。

骨や骨髄、皮や足、腱や靭帯など、そのままでは食べることが難しい
部位を、じっくりと煮込むことで、栄養価の高いスープができあがり
ます。

一般的なものは、鶏、豚、牛、魚の骨を使ったスープが人気です。

骨スープは、数日間かけてじっくり煮込みます。
通常は、動物の部位に加え、野菜や新鮮なハーブなどを加えて、
すべての素材に含まれる栄養分を汁の中に溶け込ませます。

純粋な断食は、誰にでも簡単にできるものではなく、断食の種類に
よっては摂取カロリーを大幅に減らすため、栄養をほとんど摂れなく
なってしまうというリスクもあります。

しかし骨スープを使った断食の場合は、栄養たっぷりなので、
とても断食に適しているのです。

魚、鶏、牛の骨スープには、グリシン、アルギニン、プロリンなどの
アミノ酸、ビタミン、ミネラル、コラーゲン、電解質、そしてグルコ
サミンなどの抗酸化物質も含まれています。

骨スープ断食が他の断食と異なる点は、体内の健康な組織を作るため
に必要なタンパク質の一種であるコラーゲンをより多く摂取すること
ができる点です。

コラーゲンは、消化管の内壁、骨髄、皮膚、関節、腱、靭帯、軟骨など
の組織にあります。

コラーゲンの中には、プロリンやグリシンなどのアミノ酸、ゼラチンな
どの特殊な栄養素が含まれており、それぞれが独自の働きをしています。

■骨スープ断食から得られるメリット

体を枯渇させることなく、栄養補給しながら体を浄化できる骨スープ断食。
この断食方法から得られる主なメリットは、以下のようなものです。

＊一般的な病気やアレルギーに対する免疫力強化
＊リーキーガット症候群、腸の過敏さが原因の消化器系疾患に関する
症状の軽減

＊膨満感、下痢、ガス、酸逆流、便秘などの症状が少なくなり、消化が
促進される

＊関節、靭帯、腱の健康維持
＊コラーゲン補給による若々しい肌が保てる
＊骨が丈夫になる

＊カルシウム、リン、マグネシウム、カリウムなどの重要なミネラルを
より多く摂取することができる

断食は、正しい方法で、やるべき人が正しく行えば、次のような形で健康
増進につながります。

＊余分な体重を減らし、体質を改善する
＊空腹時のインスリンレベルを下げ、血糖値を正常化する
＊コレステロールの低下
＊脂肪燃焼に重要なヒト成長ホルモンの分泌を促進する
＊プロスポーツ選手の場合、体格と健康指標にプラスの効果がある
＊糖尿病、癌、心臓合併症などの疾病リスクを減らす
＊グレリンと呼ばれる「飢餓ホルモン」を制御することにより、アンバラ
ンスな食欲を正常にもどす
＊老化を遅らせ、寿命を延ばす

とまあ、一般的に、あらゆる類の断食から得られるメリットはたくさんあり
ますが、骨スープ断食をした場合にもたらされる効果は、次のようなものです。

１．消化器系の機能改善

骨スープは、消化管の内壁を構成する組織を形成するために必要なタンパク質
の一種であるコラーゲンの天然供給源です。

腸が過敏症の人は一般的に、消化器系でのコラーゲン産生量が少ないことが明
らかになっているので、コラーゲンの摂取量を増やすことで、消化管内部の
粘膜を強化・正常化し、小さなつなぎ目を閉じ、未消化の食物粒子や化学物質
が腸から血流に漏れ出すのを阻止することができます。

コラーゲンが分解されるとゼラチンが生成され、牛乳やグルテンなどの食物
アレルギーや過敏症が改善されるという報告もあります。

骨スープに含まれるゼラチンには、アルギニン、グリシン、グルタミン、
プロリンという「条件付き」アミノ酸が含まれており、一定のアンチエイジン
グ効果があります。

２．肌にツヤを与える

コラーゲンは、肌に強さ、滑らかさ、弾力性、そして若々しい外観を与える
皮膚組織の形成に役立っています。

コラーゲンの摂取量が多いほど、肌のバリア機能が向上し、保湿力が高まり、
シワや小ジワ、たるみなどのエイジングサインの軽減につながることが研究
で明らかにされています。

また、コラーゲンを多く摂取すると、セルライトの発生を抑制することが知
られています。セルライトは、コラーゲンから作られる結合組織の欠乏によ
って発生します。

３．重要なミネラルが補給できる

ある種の断食は、エネルギー、免疫、消化などに必要な微量ミネラルを摂取
できないものもあります。
骨スープ断食の場合、多くのミネラルを凝縮した動物の骨や部位から作られ
ているため、カルシウム、リン、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、
硫酸塩、フッ化物などのミネラルや電解質を摂取することができます。

そのため、電解質のバランスが崩れ、断食中に起こりうる脱水症状、疲労、
脳内霧、気分不良、筋肉のけいれんや脱力などを防ぐことができます。

４．筋肉の衰えを防ぐ

断食中に体重が減ることがありますが、これは筋肉（つまり筋力）の減少
が原因である可能性があります。

骨スープ断食では、グリシンやプロリンなどのアミノ酸を摂取することで、
筋肉に含まれる貴重なタンパク質組織が分解されるのを防ぐことができます。

また、筋肉の回復を助け、関節痛を軽減し（コラーゲンは関節炎の症状と
戦うことが知られているため）、緊張した筋肉を自然にリラックスさせ
ます。

グリシンは、筋力増強、栄養素の細胞への取り込み、血糖値のコントロール、
成長ホルモンの合成に重要な役割を果たすアミノ酸です。

グリシンは肝臓で行われる糖新生のプロセスに関与しているため、カロリー
や炭水化物の摂取が少なくても、細胞にエネルギー源を供給することができ
ます。このため、加齢に伴う筋肉の衰えを防ぐことができます。

５．肝臓と消化器系のデトックスにも効果的

骨スープ断食は、体内で最も強力な解毒作用のある抗酸化物質、グルタチ
オンの供給量を増やすのに効果的な方法です。

グリシンはグルタチオンの生成に必要な前駆体であり、肝臓が余分な化学
物質や蓄積されたホルモンなどの老廃物を排出するのを助けます。

酢酸（アップルサイダービネガー／リンゴ酢に含まれ、骨スープのレシピ
にもよく使われます）、マグネシウム、硫酸塩など、その他のミネラル、
酸、電解質も解毒プロセスを促進させます。

６．免疫力を高める

骨スープ断食では、腸内にある善玉菌を増やすことができ、腸の健康は
免疫力の向上と高い相関関係があります（ホルモンバランスや体重調整など、
他の多くの健康面は言うまでもありません）。

腸内の善玉菌は、炎症を制御する特定の遺伝子をオンにし、多数の種類の
不要な症状を抑えることができます。

７．睡眠、記憶、認知を改善する

骨スープに含まれるアミノ酸は、睡眠、思考、モチベーションの維持、
情報の記憶、意思決定を助ける化学物質やホルモンの生成に抑制的な神経
伝達物質のような働きをします。

例えば、グリシンの摂取量を増やすと、眠れない人がよく眠れるようになり、
不安の症状が軽減され、精神的なパフォーマンスが向上し、記憶力まで強化
されることが判明しています。

骨スープはまた、エネルギーを維持し、筋肉、神経、消化器官、認知機能
を助けるカリウム、マグネシウム、ナトリウムなどの電解質を摂取するのに
最適な方法です。

例えばマグネシウムは、頭痛、落ち着きのなさ、睡眠中の筋肉のけいれん、
筋肉痛、消化器系の不快感を軽減することが知られています。

■骨スープ断食のやり方

・どのぐらいの期間やるのがベスト？避けた方がいいものは？

一般的なやり方は、問題のある食品を排除しながら、３、4日間、毎日２リットルほどの骨スープを飲みます。

腸内の有害な細菌を退治し、腸管を修復し、善玉菌を再増殖させるには、
このくらいの期間が最適です。

これより長くなると、我慢できる人もいるかもしれませんが、人により
けりで、場合によってはさらに多くの問題、疲労、欠乏症のリスクを高め
ることにつながることがあるので、あまりおすすめしません。

骨スープは基本、自分で作れば高品質ですし安くつきます。

1回に飲む量は約400～500mlぐらいで、これを一日5回ほどとります。

また、この断食中は、骨スープ以外に何も食べないことが理想的です。
途中、水を飲むのはOKです。

■骨スープの作り方と保存方法

骨スープは、１～２日分まとめて作り、新鮮さを保つために小分けに
して冷蔵/冷凍保存します。

冷めたストックや冷凍ストックは温めてから飲みます。

塩、胡椒、酢、調味料などを加えて味を整え、1日中スープを飲みましょう。

また、材料に使うものは、鶏ガラ、牛ガラ、魚のガラなど、さまざまな
ガラを組み合わせてもOKです。体質的にあったものを選んでください。

■骨スープ断食をした方がいい人

この断食から最も恩恵を受けられるのは、次のような方です。

＊消化器系疾患（リーキーガット症候群、炎症性腸疾患、IBSなど）がある
＊食物アレルギーや過敏症に悩んでいる
＊腹部膨満感、ガス、便秘など、消化器系の症状が頻繁に起こる
＊頻繁に病気になる（喘息や呼吸器系の問題を繰り返すなど、免疫機能低
下の兆候がある）
＊自己免疫疾患の症状、疲労感、だるさ、睡眠障害に悩んでいる
＊関節痛や関節炎がある
＊よりエネルギーを得たい
＊肌の調子を整えたい
＊頭脳を明晰にしたい