寝るときの枕の向きで、体のバランスを整える。 ~インド風水から学ぶ、心地いい枕方角~

実は普段、日常的な必須日課となっていることのひとつに、、

「昼寝をする」というのがあるのですが。(笑)

これは、どうしても夜遅くまで起きていることが多くなってしまうので、
そのためのエネルギーを、昼間~夕方のうちにちょっと横になって
蓄えておくための習慣のようなもので、

この昼寝も含めると、寝るのは一日2回ということになるのですが、

以前から何気なく気づいていたことは、
その時その時の体調により、快適に感じる枕の向きが違うこと。

ある時はこっち向き、またある時はそっち向き。といった具合に、
心地よく感じる枕の向きが微妙に違います。

子どもの頃からよく耳にしてきた言葉に、「北枕はいけない」というの
がありますが、

ある時、方角など全くわからないままに、
心地よく感じる方角に頭を向けて寝てみたら、すごく体が休まったので、

「いやー、、今の眠りは快適だった…(満足)」と思いつつ、

なぜかふと、どの方角で寝ていたんだろうと思い、方角を調べてみたら、
ガッツリ北枕だったことがありました。

「…死人と同じ方角で眠ると、こんなに休まるのか。。」とその時は思った
のですが(⇒参照ページ:「北枕」@ウィキペディア)、

さて。

ある風水専門家の方が書いた本曰く、
「寝つきが悪いときは、枕の方向を変えてみよ」とのアドバイス。

枕の向きをちょっと変えただけで、妙に寝つきが悪くなったり、
良くなったりするというのは、

やはり自然界からの何らかの影響を私たちが受けているからなのでしょう。

ある特定の枕の向きが、体をより健康的な状態へと促進してくれるのなら、
それをぜひ利用したいものですね。

今回はそんな、枕の向きで体のアンバランスを調整する、アーユルヴェー
ダ専門家のアドバイスをご紹介したいと思います。

眠っている時間というのはいわば、私たちが体を離れ、「あの世」と繋が
っている時間。

この時間は、体が疲れを着々と癒し、回復させるための貴重な時間でもあ
ります。

ぐっすり快適に眠る=体にも美容にも脳機能にもグッド

ということで、
自分の体タイプや体調に合わせた枕の向きを見つけてみましょう。

☆☆☆

■インド風水(ヴァスツ・シャストラ)による枕の方角

ほぼすべての伝統的な文化では、4つの基本的な方角である「北」「南」
「東」「西」が尊重されてきました。

そしてアーユルヴェーダでは、この4つの方角がどのように、人々の健康
や環境に影響を与えるかを研究したものを、ヴァスツ・シャストラと呼び
ました。

基本は簡単で、

北(北風)は寒く、南(南向き)は暑い。
東(日の出)は活力を与え暖かく、西(夕日)は静かで涼しい、
というものです。

この論理に基づき、

南東(暑くて暖かい)は「火」質に
南西(暑くて涼しい)は「地」質に、
北東(寒くて暖かい)は「水」質に、
北西(寒くて涼しい)は「空気」質によって支配されます。

ヴァスツ・シャストラによれば、「頭を東に向けて眠ること」が最も有益
です。

頭を東に向けて寝ると、創造的なエネルギーと集中力が高まり、悟りをも
たらし、そしてすべての体タイプのバランスをとるといわれています。

しかしながら、アーユルヴェーダでは、睡眠の方角をさらに、特定のアン
バランスに対して治癒効果を引き出すために使うことができるとしていま
す。

例えば、もしある人が、冷たい手と脚をした、そして多くの不安を抱えた
ヴァータが悪化したタイプであれば、「頭を南向きまたは南東向き」にし
て眠ることが有益になり、

もしある人が、怒っていて炎症のある、ピッタが悪化した人なら、
「頭を北向きまたは北西向き」にして眠ることからメリットを得れます。

この論理に基づき、頭を以下のような方角にして寝ることは、身体の
バランスをとるのに役立つかもしれません。

・北方角
ピッタのバランスをとる

・北西
ピッタとヴァータのバランスをとる

・北東
ピッタとカファのバランスをとる

・南
ヴァータのバランスをとる

・南東
ヴァータとカファのバランスをとる

・南西
ヴァータとピッタのバランスをとる

・東
ヴァータ、ピッタ、カファ、すべてのバランスをとる

・西
カファのバランスをとる。

(内容はこちらを参照しています)

☆☆☆

…これでいうと、「北枕はよくない」どころか、ピッタ緩和効果バツグン
ではないですか。

私たちの体調というものは、季節や普段のライフスタイル、食べている物
から影響を受け、日々変動しているので、

その時その時の体調(またはアンバランス)に合わせて、枕の向きを変え、
自然の方角パワーをかりてパワーチャージしてみてはいかがでしょうか。

☆☆☆