確か、去年の秋だったと思うのですが…
いつものように散歩をしていたら、ある家の前に
「どうぞご自由にお持ち帰りください」と書かれた段ボールが
おいてあり、
その中に、植物の苗らしきものがたっぷり入っていたので、
この葉っぱの形はすずらんかなーと思いながら、
少しもらっておこうということで、段ボールをのぞきこんで
ガサゴソやってると。
コンクリートの垣根越しに(姿は見えない状態)そこの家主ら
しき人がいて、動いている気配があったので、
「これ、いただいていきますね~」と一応声をかけると。
門をあけて老夫婦が現れ、「ああ、たくさんどうぞ。袋入ります?」
というので、
「あら?
たくさんもらっていいなら、これ全部もらっちゃっていいですか?」
と私。(遠慮ゼロ)
ほほえみながら、どうぞどうぞ、というので、
段ボールごとそのままもらってきたのですが。(笑)
その後、この苗のために植物鉢を手に入れ、丁寧に植え込んだもの
の、冬の間に寒さですっかり葉っぱが枯れて全滅してしまったので、
はーっ、結局土の肥やしにしてしまったなーと思い、
しばらくその鉢のことを忘れ、その鉢の上に土を入れた鉢を何個か
重ねて、しばらくそのままにしていたのですが。
春になり、植物も元気になってきたので、ベランダの模様替えを
していたら、なんと。
すっかり生命力をなくして死んでしまったと思い込んでいたその
すずらんが、
わずかな隙間から太陽の光を求めてしっかり芽を出し、
しかも花を咲かせているではありませんか。(驚)
あれだけ枯れて生気がまるでなかったのに、死んでなかったんだ。
すごい生命力だなーと感心しながら、
まるで不死鳥のように見事に復活を遂げていたすずらんを、
さっそく日の当たるところにおくと。
みるみる勢いを増し、ジャスミン調のすばらしく濃厚な芳香を放っ
てくれるので、
毎日その匂いをかいでは、幸せな気分を味わっております。(悦)
というわけで今回は、すずらんにまつわるお話などを。
***
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
♠♠♠ すずらんの神話 ♠♠♠
すずらんは春に咲く花で、日本、中国、その他アジア、ヨーロッパ、
アメリカなど、北半球の気温の低い地域に多く生え、
一般的に「幸福の再来」を表すとされています。
すずらんは、聖母マリアとのつながりも深く、母性、謙虚さ、美徳、
幸運、繁栄の象徴です。

このように、幸福のシンボルとして最もよく知られているすずらん
ですが、実はその意味は1つだけではなく、別の意味もあります。
それは、この植物が有毒なこととも関係しています。
まずは、その美しくも深い象徴的な意味から見てみることにしましょ
う。
🌼《すずらんが象徴するもの》
20世紀初頭、フランスでは、5月1日にすずらんを売り出す人がい
ました。

彼らは、花を売って得たお金には、税金を払わないことにしたのです。
なぜならすずらんは、「春」「仕事」「収穫」の象徴だったからです。
このため、大切な人にすずらんの花束を贈るのは、その人の幸運と
繁栄を祈るということなのです。
すずらんは、幸福への回帰を象徴する花です。
深い歴史と象徴に彩られたこの華やかで香り高い花は、喜びと希望に
満ちた感情を表すものとして最も広く認知されています。
長い冬の後に豊かな春を迎えるという幸福への回帰と希望が込められ
ているのです。
キリスト教の伝説では、すずらんは「聖母マリアの涙」とも呼ばれ、
これはイエスが磔にされた時にマリアが泣いたことに由来しています。
この花のもう一つの伝説は、涙に由来しています。
それは、アダムとイブが一緒にエデンの園から追放されたときに流し
たというものです。
すずらんはまた、葬儀に多く使われることから、悲しみや喪失感を
連想させることがあります。
そのため、場合によっては、喪失や死による悲しみや苦痛を意味する
こともありますが、苦難の時にこの花を使うのは、喪失や苦難に見舞
われた人々に、やがて幸せが戻ってくるという希望を表す意味があり
ます。
すずらんのもうひとつの意味は、花が鈴の形をしていることからきて
います。
その小さな鈴が、良い霊を呼ぶという信仰があるため、幸運と安らぎ
のシンボルとなっています。
また、すずらんの花は外界と交信できるため、悪い気を散らすために
花を家に飾るといいのだそうです。
🌼《香水業界におけるすずらん》
すずらんの花の甘い香りは、香水業界で高い需要があります。
ですが、香水作りに必要な花の量がとても多いため、他の類似植物と
組み合わせて作られています。
(このため、すずらんのエキスで作られた香水はほとんど見かけませ
ん)

🌼《スピリチュアルと聖書のシンボリズム》
すずらんは、母性、謙虚さ、美徳を意味する霊的な花です。
聖母マリアと密接な関係にあるすずらんの華やかで涙のような花は、
マリアがイエスの磔刑に際して流した涙を表しています。
この繊細な花が咲くと、敬虔な人々は、すべての生き物の母である
マリアにつながると考えたのです。
聖書の中ですずらんは15回登場し、そのうち8回は旧約聖書の「ソロ
モンの歌」の中に出てきます。

すずらんは謙虚さの象徴、またキリストの再臨を意味します。
キリスト教では、聖人レオナールが倒したドラゴンが流した血の滴か
ら、すずらんが生まれたとされています。
この話から、すずらんは幸運のお守りとして知られるようになったの
です。
🌼《安全性について》
一見無害そうに見えるすずらんですが、猛毒があり、口にすると痛み
や嘔吐、皮膚の赤い発疹などを引き起こす可能性があるといわれてい
ます。
このため、小さな子どもや動物の手の届かないところに置いておくよ
うにする必要があります。
とはいえ、すずらんのエキスは歴史的に薬用としても使われてきまし
た。(例えば、第一次世界大戦中、この花のエキスはマスタードガス
の効果を打ち消すのに役立ったそうです)
🌼《贈り物としてのすずらん》
幸運と繁栄のシンボルとして、すずらんは贈りものにぴったりです。
お見舞いやお葬式、病気など、大切な人が苦しんでいるときに、
明るく幸せな時間を過ごせるようにと願いを込めて贈ることができます。
また、美徳と謙虚さの象徴である白いすずらんは、結婚式の引き出物
やブライダルブーケにもぴったりです。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
というわけで今回は、すずらんのお話でした。

***
🍃ここからは、ショップからのご案内です。
🌸マイルドボディスクラブでお肌の新陳代謝促進✨
『春の肌リニューアル』はコレ❕



コメントを投稿するにはログインしてください。