・近所の公園で、ニームを発見

このところ、かなり涼しくなってきましたね。
秋めいた空気感を満喫しようと、ここ最近、近所にある
由緒ある公園（おそらく平安時代ぐらいからありそうな、
何百年も生きているような大木がたくさんある川沿いの
公園で、観光名所にもなっている所です）を、

朝早くから散歩していることが多いのですが、

先日ふと、その公園の中に、
かなり見覚えのある実らしきものが、木の枝の先っぽの方
でたわわにぶら下がっていたのでした。

むむむ？
この実のつき具合といい、葉の形、茎の感じといい、、

これはもしや…。

その実をつけている大木全体をふと見上げてみると。

えええ？

これ、ニームじゃないの？？

しかもこんな大木！（驚）

ニームが元気に育つのは、インドやタイのような暑い国
だけだと勝手に思い込んでいたのですが、

目の前にこのようなニームらしき木の大木がドドーンと
現れたので、しばし呆然。

が。ニームそっくりではあるものの、インドやタイのものと
比べると葉の形にはかなり丸みがあったので、

目の前の木が本当にニームなのかを確かめるべく、
葉と実をちぎり、あの独特の苦味感をすかさずチェック。

…味見後の感想は。
まさしくニームでした。

といっても、インドのニームより苦味はかなりマイルドですが、
まさしくあの味です。

で、さらに最後の最終チェックをするべく、
近くに生えていたニームらしき植物のかなりチビなやつを
引っこ抜いて、根の形を最終チェックしてみました。

…はい。もう確定です。

この、一本だけがひたすら地面深くまで伸びる、シンプルな
一本の根っこ。。

ニームって、日本でもこんな普通にあるものだったの？
（あとからわかったのですが、楽天市場とかでも苗が売って
ました）

てことは。わざわざインドやタイから調達する必要もなかった
のね。

というかそもそも、「インドセンダン」という和名もあるほど
なので、そりゃあ日本にあっても全然おかしくないですね。

しかも。。インドでもみたことのないほどの大木です。

温暖気候に育ったニームのせいか、葉には丸みがあり、
インドのニームの葉のようなうねりやギザギザはあまり見られ
ません。

せっかくなので、実験用に数枚の葉と実を数個拝借。

その後、数日置いてパリッと乾いたころに、ニームティーでも
飲んでみようと、沸騰させたお湯に数枚の乾いたニームの葉を
入れてぐつぐつやってみると。

…これまた、驚くべきことが。。。

ぐつぐつと沸騰したお湯に入れても、まるで防水加工のように
いっこうに水と混じりあう気配がなく、しかもふやけもしない。。

つまり、熱にも水にもまったくびくともしません。

えええ？　そんな馬鹿な！と、
ぐつぐつ煮だったお湯のなかからその葉を取り出してみると、
まるでプラスティックでできた物体のように、
お湯に入れる前とまったく同じ状態…。

えええ？
植物なのに、そんなことありえるの？？？

なんなんでしょう、、この不思議な日本ニームは。

インドやタイのニームには、防水加工のような質などありまっせん。

ちなみにこのニーム、お湯とまったく交わらないので、
数分間煮出してもお湯の色が変わらないどころか、苦味がお湯にと
けこんでニームティーも作れませんでした。

謎すぎるミステリーな、この日本のニーム。

使い勝手がまるでわかりません。（笑）

＊＊＊

さて今回は、
前回の予告どおり、サドグルの新シリーズをご紹介する予定
でしたが、

その前に、だいぶ涼しくなってきたので、秋のアーユルヴェーダ
ガイドラインを先にご紹介したいと思います。

なにせこの時期は、風邪をひく人がどうしても多くなる季節。

体調管理はしっかりとしておきたいところです。

では、いってみましょう。

＊＊＊

＜＜アーユルヴェーダの秋のヒント＞＞

アーユルヴェーダによると、2つの季節の移り変わりの時期は、
バランスを保つために最も気をつけるべき時期です。

秋に移行しながらバランスを保つ必要があるこの時期、

体調を崩さず、またメンタル面での影響を最小限にするための
簡単な対策方法をいくつか見てみましょう。

★秋＝ヴァータの増加
～乾燥、軽い、涼しい、荒れる、風が強い季節～

秋の性質は、風の性質からもわかりやすい「空気」の要素を
描いています。

この時期の風は突風が強くなり、自然と体を乾燥させる傾向が
あります。

アーユルヴェーダの観点ではこの季節は「ヴァータ」を悪化さ
せると考えられています。

ヴァータは、コミュニケーションの特別な機能を持ち、体内の
あらゆる動きをコントロールしています。

ヴァータの原理は全身に浸透していますが、その主な部位は、
中枢神経系、大腸、骨格系（髪や歯）、皮膚などが主なものです。

そのため、秋のシーズンに向けて、心身の総合的なバランスを考
えながら、これらのヴァータの特殊な性質を考慮に入れることも
大切です。

ただでさえ、私たちの住む現代の文化は、しばしば私たちを常時
「ヴァータ悪化状態」のままにします。

ある瞬間にはパソコンの画面の前にいて、次の瞬間には電話を
していて、そのまた次の瞬間には車で移動していて、etc etc..
一日慌ただしい日々を送っています。

アーユルヴェーダによると、これらはすべてヴァータを刺激す
るものです。

★秋になりがちな症状

ヴァータを考えるとき、私たちは「動き」について考えなけれ
ばなりません。

簡単に言うと、ヴァータとは、体内の活動や動きを促進するす
べてのものと考えることができます。

例えば、神経系の刺激、循環の動き、呼吸の原動力などは、
すべてヴァータの支配下にあります。

では、ヴァータが悪化すると何が起こるのでしょうか？

心の集中力が低下し、思考がどんどん散漫になり、ストレスや
心配事、不安などと一緒に、呼吸器系の症状すら出始めます。

＜消化管のこと＞

ヴァータの主な部位の一つは大腸です。

ヴァータは乾燥した性質を持っているため、大腸を乾燥させて
便秘になる傾向があり、特に秋の季節によく見られます。

そのため秋には、水分と体を温めるスープなど、油分を多く含
む栄養価の高い食べ物を取り入れることが大切です。

同様に、腸内の停滞を防ぎ、下向き運動を促進するためには、
温かいお湯をよく飲むことがおすすめです。

＜筋骨格系と皮膚＞

秋の一見さわやかな寒さは、関節の痛みや「肩の凝り」の季節的
な傾向を強めます。

そのため、冷たく乾燥して荒れたヴァータの性質を筋骨格系で相
殺するために、温かいセサミオイルを肌や筋肉に擦り込むようにし
て筋肉をマッサージすると良いでしょう。

温かいセサミオイルでマッサージした後は、オイルを流しながら
さらにリラックスするために、ベサンパックがおすすめです。

☆おすすめ☆
「インドのセサミオイル」「フレグランスベサン」

★ヴァータシーズンは、「グラウンディング」と「暖かさ」
がポイント

ヴァータの増加は、良い影響と破壊的な影響の両方をもたらす
可能性があります。

例えば、増加したエネルギーと活気や活力の感覚は、
多くの場合、ヴァータがもつ最高の資質のいくつかです。

同様に、ヴァータは、秋から冬にかけての季節に食欲と空腹感
が増すのを説明するアグニ（消化の炎）を消してしまうことも
あります。

ヴァータの乾燥した、軽い、荒い、過剰な移動性の性質は、
私たちが世界を感じ、認識する感覚に対し、多大な影響を与え
ます。

もしヴァータが長期間悪化してしまっている場合、秋や冬に、
寒さに過敏になったり、呼吸器系の感染症が頻発したり、肌が
乾燥しすぎたり、不眠症になったり、不安や心配事などの症状
となって表れやすくなります。

したがって、ヴァータの軽やかで繊細な資質のバランスをとる
ために、より重たい資質を取り入れて相殺します。

例えば、分厚い毛布や寝具の居心地の良さは、熟睡を促進する
のに必要な快適さと暖かさを与えてくれます。

★とにかく暖かく保つ！
～必須アイテムは、帽子、スカーフ、マフラー、ミトン～

これから冬に向けて、風の強い日、寒い日、雨の日などは特に
頭と首をしっかりと包み、体が自然に作り出す暖かさを保つこ
とが大切です。

秋に入ると空気が乾燥しやすくなるので、暖かさを維持するこ
との重要性がさらに強調されます。
この時期以降は、温かいよく調理された食事を多めに食べはじ
めましょう。

◎◎秋のおすすめレシピ◎◎

＜寝る前のスパイス入りホットミルク＞

秋を快適に過ごすもう一つのヒントは、寝る前のホットミルク
です。ナツメグなどのスパイスを加えて作った温かいミルクを
とると、ヴァータをなだめ心地よい眠りを得るのを助けます。

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