ここ最近、、
何斜線もある大きな道路の脇に、旗のような看板が掲げられている
のをよく見かけます。
ある日突然現れたこの看板の数々、
どうやら、何かを大々的にアピールしているようなのですが。
…タイ語で書かれているので読めず。。(悲)
ずらりと並んだ旗看板の中には、マリファナ(大麻)の葉っぱのイラスト
がドドーンとのっているものがあり、
その看板に何が書かれているのか、もう知りたくて知りたくて
たまらないのですが(笑)
先日、バンコクファーマーズで出店したときに、顔なじみの
他の出店者の一人に聞いてみたところ、、
どうやら今、選挙シーズンなので、それぞれの候補者が
それぞれをアピールしている模様。
「僕を当選させてくれたら、あなたの家の庭にマリファナの苗を植えて
あげようじゃないか!」ということじゃないの。という答えでしたが、
いやー、、ちょっと違うんじゃないかと。(たぶん)
それはともかく、
今年1月に、タイの国会議会はニューイヤーズギフトとしてタイ国民に
「医療マリファナ」をプレゼントした(合法化)わけなのですが、
マリファナを合法化しようぜ!な勢力が、どんどん増してますねー。
マリファナ、やったことないですが(というか全く興味ないですが)、
マリファナはタバコよりも害がないとか、実際は体にいいんだよ、ハーブ
だし。とかいうことも聞きますが、
実際のところは、どうなのでしょう。
以前から、マリファナについて調べたら、なにかと面白そうだな、とは
思っていたのですが、
タイの医療マリファナ合法化、近所で見かける謎のマリファナの絵の
ついた旗など、最近妙に周りがマリファナづいていて(笑)、
ますます興味が増してしまったので、
このマリファナなるハーブにまつわる話を、数回にわけてお届けした
いと思います。
ではまず、著名なアーユルヴェーダの専門家・ドクタージョンの意見を
きいてみましょう…。
***
■マリファナを理解する
もはや、マリファナが医学において果たすべき役割を持っているという
事実を疑うことは不可能になりました。
しかし、ほとんどの薬と同様に、マリファナにも副作用があります。
薬は私たちを助けるために仕事をし、その仕事をし終えた後は私たち
はその薬から離れることが理想的です。
つまり、治ったら用がなくなる。それがベストです。
しかし、残念なことに、、
私たちの住む文化は、薬の長期使用に慣れ、またその副作用に耐える
ことも文化の一部になってしまっています。
マリファナに関しては、特に10代の若者が長期間、大量に使用すれば
副作用があり、これが多くの健康問題に繋がることに注意しなければ
なりません。
では、マリファナについてすでに説明されている利点、潜在的な危険性、
10代の若者が使用した場合の深刻なリスク、
そしてマリファナ使用に関するアーユルヴェーダの見解について
見てみましょう。
★その科学
マリファナから得られる多数の利点や、使用することで健康上のリスク
に繋がることが報告された研究は、たくさんあります。
まず、マリファナが潜在的にもたらす薬効のいくつかを見てみましょう。
・抗精神病薬/抗不安薬になる
・慢性的な痛みがある場合、気分改善と睡眠に役立つ
・慢性神経因性疼痛の鎮痛薬
・衰弱性疾患(がんやエイズ)における食欲増進薬
・クローン病
・多発性硬化症、線維筋痛症、および緑内障の治療
さらに、マリファナに含まれる主要な二つの成分は、どちらも慢性疾患
の痛みに独自の効果をもたらすことがわかっています。
★マリファナの危険性
・長期使用すると、おばかになる!
2012年に国立衛生研究所と国立薬物乱用研究所で実施された研究
は、私たち全員が知っておく必要がある発見で締めくくられました。
マリファナを持続的に使用すると、機能範囲を広く超えた神経心理的
な低下に繋がりました。(長年の指導教育を受けた後もこれは同じで
した)
また、マリファナを持続的に使用した人は、認知的問題をもちやすく、
思春期にマリファナを使用した人たちに障害が多くみられたことが
報告されています。
さらには、マリファナ使用を中止した後も、思春期発症のマリファナ
使用者では、神経心理学的機能を完全に回復することはできません
でした。…
これらの発見は、マリファナは青年期の脳に神経毒性効果を示し、
青少年を対象としたマリファナ使用を予防する政策の重要性を強調
しました。
アメリカでは、青年期におけるマリファナの定期使用は、よく起こる
ことですが、永続的な有害な影響を与え、若者の人生の軌跡を変え
てしまう可能性があります。
潜在的なIQの低下のみならず、十代のマリファナの使用は学校の中
退、他の薬物使用、精神的健康問題などにつながります。
(現在アメリカでは、15人の高校生のうち一人がマリファナを使用し
ています!)
また、この数字はマリファナの合法化によって、増加する可能性が
あります。…
マリファナは良薬だ、あるいは使用者の健康や脳に脅威を与える
ことはない(実際はオオアリです)、という神話を、私たちは繰り返し
聞かされています。
国立科学アカデミーの議事録に掲載されている(あるいは他の機関
によって一部資金提供されている)主要な新しい研究では、
少なくとも青少年の脳に、マリファナは有害であるという客観的証拠
を提供しています。
この新しい研究は、ニュージーランドで行われた健康と開発に関する
大規模研究の一部です。
●マリファナを使った研究実験
研究では、13歳の1000人以上の人たち(1972年と1973年生まれ)に、
IQテストを実施し、年をとっていくいくつかのポイントで、マリファナ使用
のパターンを評価しました。
参加者は38歳になったとき、再びIQテストを受けました。
そして、2つのスコアがマリファナ使用の関数として比較されました。
…その結果は驚くべきものでした。
10代の頃にマリファナを多用し(ヘビーユーザー)、成人期まで使用し続
けた参加者は、13歳から38歳までに、IQが大幅に低下しました。
また、18歳以降にマリファナを定期的または大量に使用し始めた人は、
IQの低下はわずかでした。
マリファナを使用したことのない人は、IQは低下しませんでした!
残念なことに、マリファナの使用が有害であると信じるアメリカの10代の
割合は、過去数年間減少しています。…
***
うーむ、、
これはダメですね。
打撃大きすぎです。
というわけで、次回 part.2 では、マリファナ使用に対しての
アーユルヴェーダの見解を見てみたいと思います。
⇒part.2 へ続く。
