自然の食品に含まれる、、ナチュラル・モルヒネ物質のお話。

体に毒なものって、どうしてこんなにおいしいんだろう、、
と、常日頃、よく思うのですが。

体の調子が健康的に保たれているときはそれほどでもなくても、
疲れている時や忙しいとき、そのために手抜きしたいときなどは、

カップめんやインスタントラーメン、
すぐに食べれる出来合いのものを食べると、

食べている間、あるいはその直後に、妙に幸せ感・快楽感、恍惚感が
即効でもたらされたりするので、

こういうジャンクな食べ物には絶対、麻薬性の物質が入っているのに
違いない。とは前々から思っていたのですが。

これとは別ヴァージョンで、
普段からヘルシーなものばかり食べていると、妙に質的には真逆の
ジャンクフードを食べたくなったりする場合は、

そのジャンクへの渇望は、あくまでも一時的なもので終わることが
ほとんどです。
(→2、3回食べたらすぐに飽きて、もとのヘルシーフードにもどる。etc.)

さて、

実際のところ、実は私たちが普段食べている多くの食べ物の中には、

脳内にある気分がよくなる化学物質を誘発する、モルヒネような作用を
もたらす天然のオピオイド(モルヒネ作用を示す麻酔薬で、強力な鎮痛剤)
なるものが含まれている、または体がオピオイドのような反応を誘発する
ことが研究でわかっています。

その食品の代表が、

母乳、大豆、ホウレンソウ、米、肉、魚、小麦、乳製品、果物、コーヒー、
チョコレートなど。

確かにこういった食品は、何度食べても飽きがこないどころか、
毎日食べている、あるいは食べたくなるものばかりですね…。

さて、このような天然の麻薬が、わざわざ自然の食べ物の中に入っている
ということは、、

大いに食べろ。ということなのかは、謎です。

ただ、最近の多くの研究者たちは、天然のオピオイドがたくさん含まれる
食品は、ドーパミン受容体を過剰刺激するために、最終的には人の感受性
を低下させるものとして、あるいは肥満の原因となるとして、

否定的な見方がされている模様です。

 

■味覚的に大満足感を味わえるジャンクフード VS
栄養が豊富なまずい食べ物。どっちがヘルシー?
~フィンランドのとある大学で行われた興味深い実験~

最近になって、フィンランドのツルク大学で、次のような面白い研究実験
が行われたとのことです。

その実験内容は、

「ジャンクフード(栄養スカスカ、あるいはそれに近い)の一代名詞・ピザの、
おいしい食事をこころゆくまで食べたグループ」と、

「まるで味は泥(当然、食欲はそそられません)。でも栄養はたっぷり!な食事
を食べたグループ」の、

食べた後の脳内モルヒネ具合を比較したもの。
(それぞれのグループの、食後のオピオイド値が測定されました)

驚くことに、、
食欲がそそられない泥メシを食べたグループの人たちの脳は、
ピザ食グループと比べ、オピオイド値が顕著に高くなったそうです。

一方、ピザ食グループからは、泥メシグループよりも、とても楽しい、おいしい、
といった評価が得られ、
脳は、歓喜のオピオイドが生産されたとのことです。

つまりこの研究では、食べるものがマズかろうがおいしかろうが、「食べる」と
いうこと自体が、脳の中に、楽しい、愉快、といった応答が引き起こされるとい
うことがわかりました。

そういえばタイでは、昆虫をバンバン食べますが
(近所のナイトマーケットでは日々、タガメみたいな大きな昆虫や蚕?と思われる
ニョキニョキ這う虫、カブトムシの幼虫?みたいなものが、油でカラリと揚げられ
て売られていたりします)、

あれは、味自体よりも「虫を食べる」ということ自体に、妙に脳のモルヒネ物質分
泌が活性化され、ヤミツキになるのかもしれませんね。。(私はよほどのことがな
い限り、一生食べませんが…)

そういえば先日、アディクションについてのとても興味深い、
なるほど…なTEDトークがあったので、ついでにここでご紹介しておきます。

★アディクション(依存症)についてのおすすめトーク@TED

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