夏といえば、、 ピッタな季節。
もともとの体質がピッタ優勢な人もそうでない人も、
季節的な影響から、体のピッタ質が悪化しやすくなる時期です。
今回は、そんなピッタを穏やかに保ち、この夏を健康に過ごす
ための「夏のピッタ・ケア」についてご紹介したいと思います。
★★★
アーユルヴェーダでは、健康な状態とは、私たちが「自然でバラ
ンスのとれた状態」にあることをさします。
体にとって有益なもの、有害なものがそれぞれありますが、
この現代においては、不健康な物質や状況のすべてをさけることな
ど、もはやほとんど不可能ではありますが、
そんな中にあっても、アーユルヴェーダでは、食事、ライフスタイル、
ハーブ、ヨガ、瞑想などを通じて、体の組織を調整することで、
健康への理解やバランスを保つための選択ができるようにと、
いろいろなコツを教えてくれます。
その中でもとても有益なものが、解毒日課です。
夏はピッタドーシャが体の中に蓄積する季節で、過剰に溜まってしまった
ピッタのアンバランスをそのままにしておくと、、
体やマインドにその不調が現れやすくなります。
このため、溜まった毒素が体の不調を引き起こす前に、毒素を処分する
必要があります。
通常、体にピッタが過剰に溜まるときというのは、体に毒素が蓄積されて
いることも意味します。
ありがちな毒素は、バクテリア、ウィルス、薬剤、重金属、殺虫剤、
化学薬剤、そして他の環境汚染物質。
毒素はまた、消化が難しい食べ物や栄養が欠けた質的に粗悪な食べ物に
よって形成されるといわれています。
アーユルヴェーダでは、このタイプの毒性物質をアーマと呼び、
その正体は、重たくベトベトねっとりした、未消化食物の残りカスです。
このネットリ物質が、私たちの消化力を弱くし、適切な体の組織形成を
邪魔するわけですね。
さて、体の中にピッタが過剰にたまると、どのような症状になって
現れるのでしょうか。
主に、次のような症状となって現れるといわれています。
★ピッタ&毒素蓄積サイン:
*体の熱に対する不快感
*胃酸の逆流、胃潰瘍、胸焼け、体や関節の深刻な炎症
*消化不良、便秘または下痢
*食事を抜いたときに吐き気や不快感がある
*怒り、イライラ、不満
*口臭、体臭
*過剰発汗
*短気、批判、不寛容
*行き過ぎた完全主義
また、ピッタ蓄積は、肌にも現れます。
血液が過剰ピッタ状態のとき、ニキビや赤い湿疹のようになって
現れます。
余談ですが、私自身、肌にニキビや吹き出物ができることはそれほど
ないのですが、ケンタッキーフライドチキンをごくたまにはずみで(?)
食べた日の翌日は、ほとんど必ずといっていいほど、
大きなニキビが数個、顔にボッコリできます。
・・本当に、必ずといっていいほど、です。
そしてそのニキビを見ながらいつも、この食べ物の質の悪さをしみじみ
と実感するのですね。特に揚げる時に使っているオイルの質が劣悪なの
が容易に想像できます。
(たまにこのように、明らかに体に悪そうな食べ物をあえて食べ、
体の反応を見てみるというのも、ひとつの実験として悪いことでは
ないと思います。←頻繁に食べるのはもちろんNGです)
で、話は元に戻りますが。
食事やハーブを使って、体、特に肝臓と血液をきれいに保つように
すると、
それはみごとに、肌の艶や透明感になって現れ、よりバランスのとれた
ピッタドーシャを確認することができます。
体に過剰ピッタを生み出してしまうたくさんの原因がありますが、
その代表的なものに、
*ピッタを誘発する食事
*化学薬品にさらされること
*太陽の光にあたりすぎること、日焼け
*感情的なストレス
などがあります。
どんなアンバランスがあるにせよ、まずはじめに原因そのものを取り除き、
その次に、体のバランスをとりもどすためのハーブを使うという順番が、
一般的です。
■過剰ピッタを除去するためにできること
《食事》
胃と小腸は、ピッタが蓄積する場所です。
ピッタを減らすために、体を冷やし、また洗浄する効果のある食べ物を
選びましょう。
*メロン類、桃類のような、甘くジューシーな果物を多めに食べる
*芽キャベツやアスパラのような、苦く収斂効果のある野菜を食事に混ぜる
*クミン、コリアンダー、フェンネル、ターメリックのような、ピッタを
悪化させずに消化促進できるスパイスを加える
*辛いもの、スパイシーなもの、発酵食品、塩味、油っぽいもの、揚げ物
はできるだけ制限する
*アルコール類やカフェイン飲料類は極力減らす。
(この二つは「鋭い」「熱い」質を持ち、ピッタを簡単に刺激します)
*水をたくさん飲む。
水分をたっぷり補給しておくことで、体から毒素が洗浄されやすくなります。
《役立つハーブ》
☆「ニーム」:
ニームは、ピッタを減らし血液中の自然毒素を除去するための、最もパワフ
ルなハーブのひとつです。
伝統的にニームは、健康な肌を維持するため、そして肝臓と血液の解毒に用
いられてきました。
ニームオイル、ニーム石けん は、この夏の間のスキンケアにもベストなアイ
テムです。
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☆「アムラ」:
腸管から過剰ピッタをクレンジングするために役立つハーブは、アムラ です。
アムラは健康的な胃膜や腸膜をサポートし、消化酸が適切に機能するよう、
促進します。
アムラにはまた、抗酸化物質が豊富に含まれ、身体組織を深く滋養します。
まさにアンチエイジングハーブの代表選手です。
《ライフスタイル》
夏の間、ピッタを悪化させずに、静かで落ち着いた状態を保つためのコツ
は、日々の日課を定着させること。
例えば、夜は10時前にベッドに入り、ココナッツオイルのようなピッタ緩和
オイルベースのマッサージオイルを使って、頭皮、体、足の裏のマッサージ
をすることもとてもいい日課になります。
他、
*水風呂に入る
*甘い匂いのアロマを焚く
*ブルーや紫といった涼しい色の服を着る
*昼間の暑いときに運動しない。涼しい朝や月夜の散歩
なども、ピッタを穏やかに保つために役立ちます。
・・こういったポイントを抑え、
今年はピッタアンバランス知らずな快適な夏を過ごしましょう。