ギーは、食べるもの。
・・と、一般的には思われがちですが。
アーユルヴェーダでは、スキンケアにもよく使われてます。
特に、顔の小じわをとったり、顔のリフトアップを目的とした
クリーム系の材料に使われていたりするギー。
インドでは、このギーにちょっと一工夫を加え、クリーム状にした
シャタダウタグリタ(舌噛みそうな名前)なるものが、、
火傷、切り傷、湿疹、ヘルペス、シミ、肌のヒリヒリ炎症(アトピーや乾癬など)、
かかとの割れなどなどに、密かに大活躍。
このクリームのシャタダウタグリタという名前は、
シャタ → 100
ダウタ → 水で洗う
グリタ → ギー
という意味。
つまり、ギーを水で100回洗って乳化させ、上の写真のようなクリーミーな
状態にするのです。
このクリームを作っている現場を、インドにいた頃に視察に行ったことが
ありますが、
その現場を見た感想は、、
「一体、誰がこんなめんどくさい方法、思いついたの??」(唖然)
というものでした。
ギーを水で100回洗うだと?
どんだけ手間かかんねん、この原始的な方法。。。
・・気が遠くなりそうですが。(笑)
このような原始的な方法をわざわざやらなくても、
現代には文明の利器、電気泡だて器やミキサーという強い味方があるので、
それに素直にお世話になるのが得策。
このシャタダウタグリタ、はじめて使ったときの感想は、、
肌がすごく柔らかく、しっとりする。というもの。
すごく肌にいいことが実感できました。
一回作っておけば、6ヶ月ぐらいはもつので、スキンケア用にはもちろん、
家庭用の皮膚軟膏として、一家にひとつあると便利です。
■■万能ギークリーム・シャタダウタグリタの作り方■■
☆材料☆
ギー 300g
水 たくさん
☆作り方☆
1.ボールにギーと、ギーと同量の水300ccを加え、
電気泡立て器で3~5分かき混ぜます。
2.水を捨てます。
3.同量の新鮮な水を加え、再び1、2を繰り返します。
アーユルヴェーダでは、これを100回繰り返しますが、電気泡立て器を
使う場合は20~30回程度でOKです。
***
ギーはだんだん白くなり、フンワリなめらかになってきます。
■効能■
火傷、切り傷、湿疹、ヘルペス、日焼け、肌の炎症、ヒリヒリ、
アトピー、あせも、乾癬、痔、虫刺され、手やかかとのひび割れ、
唇のひび割れ、赤ちゃんのおむつかぶれ、肌の滋養と保湿、
シワ予防&治癒など。
☆保存期間:4~6ヶ月。常温保存できますが、冷蔵保存が個人的にはおすすめ。
■使い方■
軟膏やマッサージクリームとして使う。
☆☆ 材料がギーなだけに、ミルキーな匂いがします。
ラベンダーの精油などで香り付けすると匂いが気にならなくなって
使いやすいです。 ☆☆